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ユニオン学習会を開催

 本日(26日)午後6時半より、ユニオン事務所にて、ユニオン学習会を開催しました。今回は「共謀罪と労働組合について考える!」をテーマに、反対運動で活躍されている中谷雄二弁護士(名古屋共同法律事務所)を講師にお招きして学習しました。組合員と家族を合わせ、20名規模の多くの参加者で賑やかに行なうことができました。


 司会があいさつと作成した資料の説明をした後、中谷弁護士が「『共謀罪』の狙いとその危険性」と題したレジュメに沿って話し始めました。まず最初に、今回の法案が、「テロ対策」のための新たな法案、と言われていることについて、これまで3度廃案になった「共謀罪法案」とほとんど変わっていないこと、また、「国際的な組織犯罪の防止に関する条約」締結のためと言われていることについても、マフィア対策のための、日本政府代表自身が「テロ対策のためでない」と言っている条約であり、もう最終手続きをとれば済むにもかかわらず、そうしていないことも指摘しました。そして、国連特別報告者ケナタッチ氏の懸念を示した首相への書簡に対する態度も、一方で国連を利用し一方で無視するとして批判しました。


 そして、こういう二枚舌を使いながら成立させようとしているこの共謀罪法案の問題点として、処罰を明確化する罪刑法定主義を定めた近代刑法や、「適正手続」を定めた憲法に反し、人を委縮させ、自由を侵害する、などと指摘しました。そして、「今は民主的な世の中か?」と疑問を投げかけ、捜査機関のチェック機能を全く果たさない裁判所・容疑と関係なく家宅捜索に入り名簿を押収した労組の事件、マンション建設に反対した一般人のでっちあげ逮捕・大垣署の一般人監視事件、などを挙げ、威力業務妨害とかで共謀罪を適用したり、自首減免規定とか、スパイ送り込みとか、の手法を使ったりとかして、あいまいな法によって、都合の悪い組織を危険視している警察に対し、取り締まりの強化を促す危険性を訴えました。


 そして、労働組合に対しても、団体交渉に対して組織的な逮捕監禁・強要とみなしたりとかが懸念される。もともと共謀罪はイギリスで労働組合つぶしのためにつくられたのだし、ユニオンみえの鈴鹿さくら病院でのスト禁止を認めたように、ストをその時点で実行しないと闘いは敗北という場面があり得るのに労働基本権を知らない裁判官もいる。そして、277に犯罪を減らしたというが、減らしたのは公職選挙法違反とかで、一般市民を対象にした犯罪は多量に残した、としました。



 そして、盗聴法との関係では、警察は尾行監視・スパイ送り込み・密告奨励ばかりでなく、室内盗聴までもできるようにしようとしている。すでに情報のやりとりが監視されている。知られても怖くないという人もいるが、知られたくないことまで知られ、警察が問題と思ったことは監視強化され、司法取引も導入され、予備よりも共謀の方が刑が重いという矛盾は放置されている。戦前の特高警察は、あいまいな法は拡張適用すべき、臣民の日常監視が任務、としていた歴史に学ぶべきだ、としました。そして、盗聴法の現在の運用状況を見ると、取り調べの可視化については減退されてしまっているし、反面で盗聴は一気に増えている。こういう状況下で共謀罪法案を成立させることに、法律家も国連特別報告者も懸念を示しているのだ、としました。


 そして最後に、このような共謀罪が、もし作られたらどうするか、とよく聞かれるが、警戒するが委縮したらダメだ、委縮が安倍内閣の狙いだし、まだ憲法もある、明日の愛知県弁護士会の集会にぜひ参加を、と力強く呼びかけて、一時間余りの講演を終えました。


 その後、質問応答となり、監視の実態や、アメリカで愛国者法により冤罪事件が激増した件や、共謀罪の目的はテロ対策に有効だからでもなく、攻められたら困るからでもなく、アメリカが戦争を仕掛けるのに協力したいからだ。しかしそれでかえってテロの危険も増すということにもなる。戦争しないという方にしないことが問題だ、とかの話になりました。全体として、監視強化を懸念する声が意見が多かったように思えました。そして、午後8時半頃終了し、中谷弁護士は担当していただいている一心商事での闘いの打ち合わせの後、帰られましたが、最後に「労働組合でこういう学習会をやるのは良いことです」と言い残していただいたことも併せ、今回の学習会の意義を確認しました。ここで学んだことを活かし、中谷弁護士の呼びかけに応え、明日の愛知県弁護士会が主催する意義ある集会(名古屋・栄エンゼル広場 午後1時半~)に、ぜひ多くの参加で、臨みましょう。皆さん、お疲れ様でした。

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